「ときどき旅に出るカフェ」近藤史恵
★★★☆☆
店主の円が世界各国でみたお料理を再現して出すカフェ。そこに通うようになった瑛子が、カフェを通じて出会う人々との話。
突飛なエピソードはなくて、普通の人たちの人生の事件にちょっとずつ絡む感じが、ときどき胸をきゅっとさせます。一歩引きつつ優しい目で見守る瑛子がなかなか素敵だなーと思います。
そしてカフェで出る料理、気になる。ロシア風ツップフクーヘンとか食べてみたい。ザッハトルテは昔旅行で行ったオーストリで食べたけど、本体は確かにデカくて甘かった記憶。美味しかったなあ。一切れが大きかったのが嬉しかった。
最近こういうほっこり系小説に抵抗がなくなりました。安心して読めるのがいい。