天才の孤独 森博嗣「四季」シリーズ
秋晴れの気持ちいい日が続いています。陽が照っていると少し暑いですね。ただ、台風が近づいているそうなので、また天気荒れますかね。
最近実家に帰っていまして、森博嗣の四季シリーズを読み返しました。
この表紙が美しくて素敵ですね。
買った時に一度読んだはずですが、いかんせん脳みそがポンコツなもので全く覚えておりませんでした…。初めて読んだかのように楽しめちゃった!
S&Mシリーズで圧倒的な存在感をはなった天才・四季が中心に回るお話です。強烈なのは、やっぱり、子ども時代から「すべてがFになる」辺りまでの彼女を描いた「春」「夏」かな。
「すべてが〜」の新藤氏が結構クズっぽい大人なイメージがあったのですが、このシリーズを読むとまた全然印象が変わります。あらゆる意味で圧倒的すぎる存在の四季に巻き込まれた、この人も孤独で優しい人だったような気がします。まあ、だからといって…という部分がないわけでもないのですが… 本当に人間ってなんなんでしょうね…
記憶の印象より、哀しい小説です。
でも、最後の「冬」まで読むと、神みたいにもうわけわからなくなりつつある四季が、少しだけ普通の人間にみえました。
いまさらだけど森博嗣作品最高!
刊行ペースが早すぎて追いつけてないぞ!ウォーカロンシリーズも読まなきゃー