さらっと読めるエンターテイメント「マスカレード・ホテル」
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!? 大人気シリーズ第1弾のミリオンセラー。(Amazonより)
- 私的評価:★★★☆☆
- トリックは「よく考えたな」って感心する
- 映画化の話が出てるからキムタクの顔がちらつく…
- プロってこういうこと。山岸さんの誠実な仕事ぶりは見習いたい
- シリーズもの通して読んでみたい
私的評価:★★★☆☆
ミステリー小説は好きですが、真剣に犯人を考えながら読むってことはほぼしません。いつも何も考えずにとりあえず読んでます。
そしてこの話は考えて読んでも犯人わかりそうにないから、それで正しいと思う!
東野氏の作品は読みやすいですね。ガリレオシリーズも何冊か読んだことがありますが、文章がシンプルで表現も込み入ってないので想像しやすいです。
でも見せ場は見せ場でちゃんと盛り上がるから、電車で読んでて駅に着いちゃった時、途中で止めなきゃいけないのがちょっと残念だったりしました。
そんな感じで、のめり込める楽しい小説だったと思います。
トリックは「よく考えたな」って感心する
もともと犯人は頭のいい人物、って設定だったのですが、それにしてもよく考えて実行したねえってトリックでした。
それに警察が翻弄されるもやもやした状態を、新田さんが突破していく様は痛快でした。
映画化の話が出てるからキムタクの顔がちらつく…
本屋さんでも広告が結構出てますね。いいんですけど、自分の中では新田さんもっと若いイメージだったから、なんだかなあって。キムタクは確かにかっこいいけど、新田さんじゃない(私の中で)。
ただ、「まだ内緒」の意で「人差し指を唇に当てる」って動作を何度かしてて、そういう時になんとなくキムタク感あって、それもちょっとな、って。個人的にね。
プロってこういうこと。山岸さんの誠実な仕事ぶりは見習いたい
ホテルスタッフの山岸さん、「お客様を第一に考えて」っていうプロとしての仕事の仕方がかっこよかったです。
サービス業でいろんな客と接する機会があって、客の中には明らかにおかしいとか、悪意を向けてくるような人間もいるのに、そういう相手でも適当にあしらったり追い払ったりせず対応する。
私も接客業をやっているので、「こいつ頭おかしいな」っていう人の相手をしなければならないと、かなりげんなりしてしまうのですが、山岸さんみたいにね、仕事なんだからもうちょっとちゃんとしようって思いました…。
あ、あと新田さんもちゃんと悪者をつかまえたいって、自分のプライドより仕事を優先できるのえらいですね。
シリーズもの通して読んでみたい
☆3つの軽めの評価ですが、軽めの小説でわりと好きなので、機会があったら他のも読んでみたいです。古本屋とかで見かけたら、になるかも知れないけど。
暇つぶしにさらっと読みたい方におすすめの小説でした。